1999年、ブラジル生まれ。イタリア・トスカーナ地方のアペニン山脈に位置するイタリア初のエコビレッジで、自給自足の暮らしを基盤とするコミュニティのなかで育つ。幼少期にアリーチェ・ロルヴァケル監督と出会い、2011年、同監督の長編デビュー作『天空のからだ』の主演に抜擢。第64回カンヌ国際映画祭監督週間で上映され、演技末経験ながらも圧倒的な存在感を放ち、鮮烈なデビューを飾る。以後も、話題作への出演を重ね、ラウラ・ルケッティ監督によるTVシリーズ『Nudes(原題)』(21)や、ロルヴァケル監督の最新作『墓泥棒と失われた女神』(23)でもジョシュ・オコナー演じる主人公の恋人役を好演するなど、実力派監督との継続的なコラボレーションから厚い信頼がうかがえる。2023年には『The Year of the Egg(英題)』(クラウディオ・カサーレ監督)でも主演を務め、2025年にはさらに2本の主演作が控えている。
ディーヴァ・カッセルアメーリア役
Deva Cassel
2004年、イタリア・ローマ生まれ。モニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルを両親に持ち、フラ
ンス・パリで育つ。14歳でドルチェ&ガッバーナのキャンペーンモデルに起用され、2020年にはファッション誌『ELLE』の表紙を飾り、本格的にモデル活動を開始。2023年にはディオールのアンバサダーに就任し、2024年9月には『Vogue Italia』創刊60周年記念号でも表紙に抜擢されるなど、トップブランドの顔として活躍している。幼い頃から演技レッスンを受けており、本作で待望のスクリーンデビュー。同作の監督ラウラ・ルケッティが共同監督を務めるNetflixリミテッドシリーズ『山猫』では、ルキノ・ヴィスコンティの名作映画でクラウディア・カルディナーレが演じた役を再演し、大きな話題に。アレハンドロ・ゴメス・モンテヴェルデ監督による新作映画『Zero A. D.(原題)』(25年公開予定)への出演も決まっているなど、映画界でも注目される新星としてその存在感を高めている。
Staff
監督・脚本
ラウラ・ルケッティ
Laura Luchett
1969年、イタリア・ローマ生まれ。1997年、短編映画『In Great Shape(英題)』を初監督。2004年に は、第76回アカデミー賞で高い評価を得た映画『コールド マウンテン』(03/アンソニー・ミンゲラ監督) についてのドキュメンタリー『メイキング・オブ「コールド マウンテン」』を共同監督・製作。『Hayfever(英題)』(10)で長編デビューを果たした後、短編アニメ『レアの大好きなこと』(16)が数々の国際映画祭で選出されるなど注目を集める。短編アニメ第2作『Sugarlove(原題)』(18)は第33回ヴェネチア国際批 評家週間の特別招待作品として上映されたほか、ナストロ・ダルジェント賞で最優秀アニメーション賞を受賞。また同年、長編2作目となる『Twin Flower(英題)』(18)が数多くの国際映画祭で上映され、トロント国際映画祭ではFIPRESCI特別賞を受賞。2021年には、10代のリベンジポルノをテーマにしたTVシリーズ『Nudes(原題)』で監督を務め、イタリアでの初回放送で100万回再生超えを記録。長編第3作『美しい夏』(23)は、ロカルノ国際映画祭のピアッツァ・グランデ部門に出品。同作主演ディーヴァ・カッセルが 出演したNetflixリミテッドシリーズ『山猫』(25)でも共同監督を務め、巨匠ルキノ・ヴィスコンティによる名作のドラマ化としても話題になるなど、現在イタリア映画界が注目する映画監督の一人として知られる。