Introduction
 
スイスアルプスの山間に実存するホテルを舞台に息子への献身的な愛と現実逃避の夢の間で揺れる大人のラブストーリー
  • スイスアルプスをのぞむ小さな町で、障がいのある息子をひとり育てる仕立て屋のクローディーヌ。毎週火曜日、彼女は山間のリゾートホテルで一人旅の男性客を選んでは、その場限りのアヴァンチュールを楽しむ、もう一つの顔を持っている。そんな中現れたある男性との出逢いが、彼女の日常を大きく揺さぶることになる。もう恋を追いかけることなど想像もしなかったクローディーヌは、再び女として目覚めようとしていた……。
  • 主演は、マチュー・アマルリック監督『バルバラ セーヌの黒いバラ』(17)でセザール賞主演女優賞に輝き、『ボレロ 永遠の旋律』(24)では圧巻のダンスを披露した、フランスの名優ジャンヌ・バリバール。熟年を迎えた女性の孤独から、息子に無償の愛を捧げる母としての優しさ、情熱的な恋に落ちる女性の可憐さまでを見事に表現する。監督・脚本を手掛けたのは、ファッションデザイナーとして活躍したのちに本作で長編監督デビューを果たした、スイスの新鋭マキシム・ラッパズ。俳優たちの魅力を掬い取る繊細な眼差しや、じっくりと時間をかけて感情の変化を紡ぎ出す演出に、長編デビュー作とは思えない手腕を発揮している。
  • スイスの壮大な山々と湖畔に囲まれた、世界最大級のグランド・ディクサンス・ダムの麓に実在するホテルを舞台に、息子への献身的な愛と現実逃避の夢の間で揺れる女の姿を描く。
    果たしてクローディーヌが最後に選んだ道とは――。切なさが溢れる、大人の恋愛映画が誕生した。
スイスアルプスの山間に実存するホテルを舞台に息子への献身的な愛と現実逃避の夢の間で揺れる大人のラブストーリー
スイスアルプスをのぞむ小さな町で、障がいのある息子をひとり育てる仕立て屋のクローディーヌ。毎週火曜日、彼女は山間のリゾートホテルで一人旅の男性客を選んでは、その場限りのアヴァンチュールを楽しむ、もう一つの顔を持っている。そんな中現れたある男性との出逢いが、彼女の日常を大きく揺さぶることになる。もう恋を追いかけることなど想像もしなかったクローディーヌは、再び女として目覚めようとしていた……。
主演は、マチュー・アマルリック監督『バルバラ セーヌの黒いバラ』(17)でセザール賞主演女優賞に輝き、『ボレロ 永遠の旋律』(24)では圧巻のダンスを披露した、フランスの名優ジャンヌ・バリバール。熟年を迎えた女性の孤独から、息子に無償の愛を捧げる母としての優しさ、情熱的な恋に落ちる女性の可憐さまでを見事に表現する。監督・脚本を手掛けたのは、ファッションデザイナーとして活躍したのちに本作で長編監督デビューを果たした、スイスの新鋭マキシム・ラッパズ。俳優たちの魅力を掬い取る繊細な眼差しや、じっくりと時間をかけて感情の変化を紡ぎ出す演出に、長編デビュー作とは思えない手腕を発揮している。
スイスの壮大な山々と湖畔に囲まれた、世界最大級のグランド・ディクサンス・ダムの麓に実在するホテルを舞台に、息子への献身的な愛と現実逃避の夢の間で揺れる女の姿を描く。
果たしてクローディーヌが最後に選んだ道とは――。切なさが溢れる、大人の恋愛映画が誕生した。
Cast
 
Jeanne Balibar
ジャンヌ・バリバール(クローディーヌ)
1968年4月13日、フランス・パリ生まれ。フランス国立高等演劇学校とクール・フローラン演劇学校で演技を学び、1993年にコメディ・フランセーズに入団。モリエールの戯曲『ドン・ジュアン』で妻エルヴィール役を演じ、注目を集める。1992年、アルノー・デプレシャン監督の『魂を救え!』で映画デビューを果たし、オリヴィエ・アサイヤス監督の『8月の終わり、9月の初め』(98)では、第46回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞。2017年には、マチュー・アマルリック監督の『バルバラ セーヌの黒いバラ』でセザール賞主演女優賞を受賞した。俳優としての活動の傍ら、歌手としても活躍。また、監督として長編映画を制作するなど、幅広く活動している。主な出演作に、『そして僕は恋をする』(96/アルノー・デプレシャン監督)、ジャック・リヴェット監督の『恋ごころ』(01)、『ランジェ公爵夫人』(07)、『COLD WAR あの歌、2つの心』(18/パヴェウ・パヴリコフスキ監督)、『MEMORIA メモリア』(21/アピチャッポン・ウィーラセタクン監督)、『幻滅』(21/グザヴィエ・ジャノリ監督)、『ボレロ 永遠の旋律』(24/アンヌ・フォンテーヌ監督)など。
Thomas Sarbacher
トーマス・サーバッハー(ミヒャエル)
1961年1月25日、ドイツ・ハンブルク生まれ。グラーツ国立音楽大学を卒業後、ブレーメン・シェイクスピア・カンパニーのメンバーとして活動。1990年代後半から数多くのTVドラマに出演しながら、ドイツ本国で2008年の興行収入第1位を記録した『THE WAVE ウェイヴ』(08/デニス・ガンゼル監督)に出演するなど、映画界にも進出。主な出演作に、『Underdogs(英題)』(07/ヤン・ヒンリック・ドレフス監督)、『Jonathan(原題)』(16/ピョートル・J・レヴァンドフスキ監督)など。
Pierre-Antoine Dubey
ピエール=アントワーヌ・デュベ(バティスト)
1985 年、スイス・チューリッヒ生まれ。パリのクール・フローラン演劇学校で演技を学んだ後、2010年にスイスのラ・マニュファクチュール舞台芸術学校を卒業。以来、映画を中心に俳優として活動。マキシム・ラッパズ監督作への出演は、『Tendresse(原題)』(18)に続いて、本作『山逢いのホテルで』が2作目。主な出演作に、『A Jew Must Die(英題)』(16/ジェイコブ・ベルガー監督)、『Road’s End in Taiwan(英題)』(24/マリア・ニコリエ監督)など。
Staff
 
Maxime Rappaz
監督・脚本マキシム・ラッパズ
1986 年、スイス・ジュネーヴ生まれ。2011年、ジュネーヴ造形芸術大学(現HEAD)でデザインの学士号を取得。イタリアの著名なファッションデザイナー、ロベルト・カヴァリに才能を認められたことから、カヴァリの元で働き、若手デザイナーとして注目を集める。2012 年、若手の登竜門であるイエール国際フェスティバルのファイナリストに選出され、審査員だった映画監督のクリストフ・オノレに出会ったことをきっかけに、映画業界に転向。オノレ監督の『変身物語 神々のエロス』(14)、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作『ソーリー・エンジェル』(18)の脚本に参加する。2016年、映画と脚本の修士号を取得し、短編映画『L’Été(原題)』(16)、『Tendresse(原題)』(18)を制作。初の長編監督作『山逢いのホテルで』(23)は、第76回カンヌ国際映画祭ACID部門のオープニング作品に選出された。
Filmography
2016年『L’Été(原題)』
短編 第22回ジュネーヴ国際映画祭
2018年『Tendresse(原題)』
第25回パームスプリングス国際短編映画祭
第22回ヴィンタートゥール国際短編映画祭 ほか
2023年『山逢いのホテルで』
第76回カンヌ国際映画祭ACID部門オープニング作品
Benoit Dervaux
撮影監督ブノワ・デルヴォー
1966 年、ベルギー・リエージュ生まれ。1990年、視聴覚芸術院(IAD)を卒業後、『Mon Dieu, c’est plein d’étoiles(原題)』(90/フィリップ・ブーン監督)など、数本のドキュ メンタリー映画の撮影監督を務める。その後、ダルデンヌ兄弟が設立したドキュメンタ リー製作会社「Derives」にて『Gigi, Monica... & Bianca(英題)』(96)をはじめと するドキュメンタリー映画を監督。また、ダンデンヌ兄弟の第3作目の長編劇映画『イ ゴールの約束』(96)から『サンドラの週末』(14)までカメラマンとして参加。『その手に触れるまで』(19)、『トリとロキタ』(22)では撮影監督として名匠を支えている。