平凡で孤独な日常に、ふと訪れるちょっぴりビターな“しあわせ”
舞台はエレベーターの壊れたフランス、郊外のおんぼろ団地。不器用だが愛すべき6人の男女に突然舞い降りた思いがけない奇跡の出逢い。そのとき何の変哲もない灰色がかったモノトーンの箱から一人一人の人生が色あざやかにあふれ出す。今、日本映画界はちょっとした団地映画ブーム!(『団地』阪本順治監督、『海よりもまだ深く』是枝裕和監督など)この度はるばるフランスからも団地を舞台にした、観終わった後に心がほっと暖かくなり、優しい気持ちになれる映画が上陸。監督は自身も団地で育った、俳優でもあるサミュエル・ベンシェトリ。思いやりと品の良いユーモアに満ちた詩的な世界をつくり上げた。
個性的な俳優たちによる奇跡の共演!
キャストにフランス映画界を牽引する名女優イザベル・ユペール、ハリウッドから参加のマイケル・ピット、イタリア映画にもかかせないヴァレリア・ブルーニ・テデスキと豪華なキャストが集結。イザベル・ユペールの相手役を堂々と務めた新星は監督の息子ジュール・ベンシェトリ。女優の故マリー・トランティニャンの四男でありジャン=ルイ・トランティニャンを祖父に持つサラブレッド。本格的な長編映画は初出演ながら年上女性を掌でころがすオレ様系男子を好演!また『マディソン郡の橋』につられてカメラマンのふりをしてしまう中年男を演じたギュスタヴ・ケルヴァンのコミカルさ、いたずらっぽい瞳が印象的なタサディット・マンディのあたたかさも加わって見事な化学反応を起こしている。