イタリアに住む高校生のジャコモ・マッツァリオールが、2015年3月21日「世界ダウン症の日」に合わせて、ダウン症の弟ジョーを主人公に据えて一緒に撮影した5分のショートムービー『ザ・シンプル・インタビュー』をYouTubeに公開するや、瞬く間にイタリア国内外で60万回を超えて再生され、主要各紙が取り上げるなど大きな話題となった。それが大手出版社の目に留まり、ジャコモが弟との物語を執筆。2016年に出版された小説『弟は僕のヒーロー(原題:Mio fratello rincorre i dinosauri)』は、ヨーロッパ各国で翻訳出版され、スペインのエル・パイス紙は2017年最も興味深い児童書に選出した。日本でも装画を絵本作家ヨシタケシンスケが担当した邦訳版が刊行されるなど、現在までに25万部を超えるベストセラーになっている。本作はそんな大人気書籍の待望の映画化作品だ。
1997年、イタリア、ヴェスト州生まれ。ダウン症候群の弟ジョヴァンニと一緒に制作したショートムービー『ザ・シンプル・インタビュー』を2015年3月21日の「世界ダウン症の日」に合わせてYouTubeに公開したところ、イタリア国内外で話題になり、翌年にデビュー作『弟は僕のヒーロー(原題:Mio fratello rincorre i dinosauri)』を発表。現在までに25万部を超える大ベストセラーとなる。本作『弟は僕のヒーロー』では脚本に携わっている。