『小説家の映画』公開記念Strangerにてホン・サンス特集上映!6/20(火) ~ 7/6(木)

ホン・サンス監督作品

イ・ヘヨン、キム・ミニ
6月30日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
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『小説家の映画』公開記念Strangerにてホン・サンス特集上映!6/20(火) ~ 7/6(木)
Hong Sangsoo LINE UP
HONG SANGSOO
監督・脚本・製作・撮影・編集・音楽
ホン・サンス
HONG SANGSOO
1960年10年25日、韓国、ソウル生まれ。監督、脚本家。韓国中央大学で映画製作を学んだ後、1985年にカリフォルニア芸術工科大学で美術学士号、1989年にシカゴ芸術学院で美 術修士号を取得。アメリカ留学中に短編の実験映画を数多く製作した。その後、フランスに 数か月滞在、シネマテーク・フランセーズに通い映画鑑賞に明け暮れた。韓国に戻り、1996 年に長編デビュー作『豚が井戸に落ちた日』を発表、批評家や数多くの国際映画祭で絶賛される。2004年に『女は男の未来だ』が、初のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品を飾り、男女の恋愛を会話形式で描くその独創的なスタイルから、“韓国のゴダール”、”エリック・ロメールの弟子“などと称され絶賛された。『アバンチュールはパリで』(08)以降、フランスの名女優イザベル・ユペール主演の『3人のアンヌ』(12)や『へウォンの恋愛日記』(13)まで、続けてカンヌ、ヴェネツィア、ベルリンの三大映画祭にて出品を果たしている。2013年には、チョン・ユミが主演を演じた『ソニはご機嫌ななめ』が、本国韓国でもヒットを記録した。2012年には、特集上映「ホン・サンス/恋愛についての4つの考察」で来日時のトークイベン トで意気投合した加瀬亮を主演に迎え、『自由が丘で』(14)を発表。2015年、『正しい日 間違えた日』が第68回ロカルノ国際映画祭グランプリと主演男優賞を受賞し絶賛を浴びる。本作に出演したキム・ミニと再び『夜の浜辺でひとり』(17)でタッグを組み、第67回ベルリン国際映画祭主演女優賞(銀熊賞)に輝く。以降はキム・ミニを主演に作品を発表し続けている。第70回カンヌ国際映画祭では、『それから』がコンペティション部門に、『クレアのカメラ』がアウト・オブ・コンペティションにと、同年に2作品が招かれたことでも注目を集めた。2020年、キム・ミニ主演作となる『逃げた女』では、第70回ベルリン国際映画祭で自身初となる銀熊賞(監督賞)に輝く。2021年に、25作目『イントロダクション』で第71回同映画祭の銀熊賞(脚本 賞)を受賞、同年に第74回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションで26作目『あなたの顔の前に』が上映される。本作は「2022年 第96回キネマ旬報ベスト・テン」の外国語映画部門で第10位に輝いた。2022年、27作目となる本作『小説家の映画』で、第72回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員大賞)を受賞、3年連続4度目の銀熊賞受賞の快挙を果たした。同年にクォン・ヘヒョを主演に迎えた28作目『WALK UP』が、サン・セバスチャン国際映画祭にて出品、2023年には29作目『IN WATER』が第73回ベルリン国際映画祭エンカウンター部門に出品、最新作となる30作目『IN OUR DAY』が第76回カンヌ国際映画祭の監督週間クロージング作品として出品されるなど、名実ともに韓国を代表する監督の1人として 現在も精力的に作品を発表し続けている。
FILMOGRAPHY
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1996年
『豚が井戸に落ちた日』
THE DAY A PIG FELL INTO THE WELL
第26回ロッテルダム国際映画祭タイガー・アワード (最高賞)
1998年
『カンウォンドの恋/カンウォンドのチカラ』
THE POWER OF KANGWON PROVINCE
第51回カンヌ国際映画祭 ある視点部門
2000年
『秘花~スジョンの愛~/オー! スジョン』
VIRGIN STRIPPED BARE BY HER BACHELORS
第53回カンヌ国際映画祭 ある視点部門
2002年
『気まぐれな唇』
TURNING GATE
第40回ニューヨーク映画祭
2004年
『女は男の未来だ』
WOMAN IS THE FUTURE OF MAN
第57回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門
2005年
『映画館の恋』
A TALE OF CINEMA
第58回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門
2007年
『浜辺の女』
WOMAN ON THE BEACH
第57回ベルリン国際映画祭 パノラマ部門
2008年
『アバンチュールはパリで』
NIGHT AND DAY
第58回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門
2009年
『よく知りもしないくせに』
LIKE YOU KNOW IT ALL
第62回カンヌ国際映画祭 監督週間
2010年
『ハハハ』
HAHAHA
第63回カンヌ国際映画祭 ある視点部門グランプリ
2010年
『教授とわたし、そして映画』
OKI’S MOVIE
第67回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門クロージング
2011年
『次の朝は他人』
THE DAY HE ARRIVES
第64回カンヌ国際映画祭 ある視点部門
2012年
『3人のアンヌ』
IN ANOTHER COUNTRY
第65回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門
2013年
『ヘウォンの恋愛日記』
NOBODY’S DAUGHTER HAEWON
第63回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門
2013年
『ソニはご機嫌ななめ』
OUR SUNHI
第66回ロカルノ国際映画祭 監督賞
2014年
『自由が丘で』
HILL OF FREEDOM
第71回ヴェネツィア国際映画祭 オリゾンティ部門
第36回ナント三大大陸映画祭 金の気球賞 (グランプリ)
2015年
『正しい日 間違えた日』
RIGHT NOW, WRONG THEN
第68回ロカルノ国際映画祭
金豹賞(グランプリ)、主演男優賞(チェン・ジュヨン)
2016年
『あなた自身とあなたのこと』
YOURSELF AND YOURS
第64回サン・セバスチャン国際映画祭
シルバー・シェル(監督賞)
2017年
『夜の浜辺でひとり』
ON THE BEACH AT NIGHT ALONE
第67回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(主演女優賞/キム・ミニ)
2017年
『それから』
THE DAY AFTER
第70回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門
2017年
『クレアのカメラ』
CLAIRE’S CAMERA
第70回カンヌ国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション
2018年
『草の葉』
GRASS
第68回ベルリン国際映画祭 フォーラム部門
2018年
『川沿いのホテル』
HOTEL BY THE RIVER
第71回ロカルノ国際映画祭 金豹賞(男優賞)
2020年
『逃げた女』
THE WOMAN WHO RAN
第70回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞/ホン・サンス)
2021年
『イントロダクション』
INTRODUCTION
第71回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(脚本賞)
2021年
『あなたの顔の前に』
IN FRONT OF YOUR FACE
第74回カンヌ国際映画祭 オフィシャルセレクション
2022年
『小説家の映画』
THE NOVELIST’S FILM
第72回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(審査員大賞)
2022年
『WALK UP』
第70回サン・セバスチャン国際映画祭 オフィシャルセレクション
2023年
『IN WATER』
第73回ベルリン国際映画祭 エンカウンター部門
2023年
『IN OUR DAY』
第76回カンヌ国際映画祭 監督週間 クロージング作品
AWARD
INTRODUCTION
ベルリン国際映画祭 銀熊賞3年連続受賞の快挙『逃げた女』(2020 監督賞)『イントロダクション』(2021 脚本賞)『小説家の映画』(2022 審査員大賞)
「私たち、一緒に映画を作りませんか?」小説家と女優、ふたりの女性の幸福なめぐり合わせが生んだ、とっておきの映画体験
長らく執筆から遠ざかっている著名作家のジュニが、音信不通になっていた後輩を訪ねる。ソウルから離れた旅先で偶然出会ったのは、第一線を退いた人気女優のギルス。初対面ながらギルスに興味を持ったジュニは、彼女を主役に短編映画を撮りたい、と予想外の提案を持ち掛ける。かつて名声を得ながらも内に葛藤を抱えたふたりの思いがけないコラボレーションの行方は……。 世界を席巻する韓国映画界の中で、独自のスタイルと映像表現で魅了し、日本でも新たなファンを獲得し続けている名匠ホン・サンス。長編第27作目となる本作は2022年の第72回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員大賞)に輝き、3年連続4度目の銀熊賞受賞を果たした記念すべき注目作。
キム・ミニ『逃げた女』×イ・ヘヨン『あなたの顔の前に』迷いを抱えながら、人生の新たな可能性に向かって共に歩み出す女性たちの友愛と連帯の物語
主演にはパク・チャヌク監督の『お嬢さん』(16)で世界を魅了し、ホン・サンス監督の公私にわたるパートナーとして『逃げた女』(20)以来の主演を果たしたキム・ミニ、そして前作『あなたの顔の前に』(21)でホン監督作品に初出演し、絶賛を博したベテラン女優イ・ヘヨンを迎え、韓国を代表する二大女優の夢の共演が実現。主人公のふたりをはじめ、彼女たちの行く手に現れるのは、創作活動に行き詰まったり、何かに挫折した女性たちだ。アーティスト/表現者として成功を収めながらも、共に人知れず迷いを抱えたふたりの女性が偶然の出会いを通して、人生の新たな可能性に向かって共に歩み出していく姿を映し出し、女性たちのめぐり合い、友愛と連帯の芽生えをほのかな幸福感にくるんで紡ぎ上げた。
ジュニ(イ・ヘヨン)
小説家。スランプに陥り、長らく執筆から遠ざかっている。ひそかに映画制作を構想中。
ギルス(キム・ミニ)
女優。かつて映画界で成功をおさめたが、最近は大作への出演を見送っている。
STORY
長らく執筆から遠ざかっている著名作家のジュニが、音信不通になっていた後輩を訪ね、ソウルから離れた旅先で偶然出会ったのは、第一線を退いた人気女優のギルス。初対面ながらギルスに興味を持ったジュニは、彼女を主役に短編映画を撮りたい、と予想外の提案を持ち掛ける。かつて名声を得ながらも内に葛藤を抱えたふたりの思いがけないコラボレーションの行方は……。
CAST
イ・ヘヨンジュニ
Lee Hyeyoung
1962年11月25日、韓国、ソウル特別市生まれ。父は、『黒髪』(64)、『晩秋』(66)など1960年代の韓国映画に多大なる影響を与えた巨匠イ・マンヒ監督。1981年、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」で俳優としてデビュー。その後、多数の演劇作品に出演し、主な出演作に「アントニーとクレオパトラ」(90)、「ハムレット」(99)、「ヘッダ・ガーブレル」(12)などがある。テレビドラマでは『ごめん、愛してる』(04)、『花より男子』(09)、『私の心が聞こえる?』(11)、『無法弁護士~最高のパートナー』(18)などに出演。1982年の『ママの結婚式』(未)で映画デビューを果たし、イム・グォンテク、チョン・ジヨン、チャン・ソヌ、イ・チャンホ、ソン・キュンシクなど1980年代の韓国を代表する監督たちの作品に出演してきた。その他にも、百想芸術大賞最優秀演技賞を受賞したチャン・ソヌ監督『成功時代』(88)、青龍映画祭助演女優賞を受賞した『ミョンジャ・明子・ソーニャ』(92)、リュ・スンワン監督『血も涙もなく』(02)、ユン・イノ監督『ザ・ゲーム』(08)、カン・ハヌル主演『僕と春の日の約束』(18/未)、『ハッピー・ニューイヤー』(21)、『死を告げる女』(22)など出演作多数。初めてホン・サンス監督作品に出演し主演を飾った前作『あなたの顔の前に』(21)の演技で、2022年に国際シネフィル協会賞主演女優賞、百想芸術大賞女性最優秀演技賞(映画部門)を受賞。本作『小説家の映画』に続く28作目『WALK UP』(22)にも出演している。
キム・ミニギルス
Kim Minhee
1982年3月1日生まれ。モデルとして活躍したのち、ドラマ「学校2」(99)で俳優デビュー。パク・チャヌク監督『お嬢さん』(16)の演技で、青龍映画賞最優秀女優賞、ディレクターズ・カット・アワードの最優秀女優賞を受賞し、国際的な注目を集めた。ホン・サンス監督とは『正しい日 間違えた日』(15)で初めてタッグを組み、釜山映画評論家協会賞で最優秀女優賞を受賞。以降『夜の浜辺でひとり』(17)、『それから』(17)、『クレアのカメラ』(17)に出演し、『夜の浜辺でひとり』では韓国人俳優として初の快挙となる第67回ベルリン国際映画祭主演女優賞(銀熊賞)に輝いた。ホン・サンス監督の公私にわたるパートナーとして、その後も『草の葉』(18)、『川沿いのホテル』(18)、『逃げた女』(20)、『イントロダクション』(21)に出演、『あなたの顔の前に』ではプロダクション・マネージャー、スチールカメラマンとして参加した。本作『小説家の映画』は『逃げた女』以来の主演作となり、プロダクション・マネージャーも務めている。そして、今年の第73回ベルリン国際映画祭のエンカウンター部門に出品された『IN WATER』(23)、第76回カンヌ国際映画祭監督週間のクロージング作品に選出された最新作『IN OUR DAY』(23)でも出演が発表されている。
ソ・ヨンファ書店の店主
Seo Younghwa
1968年生まれ。ポン・ジュノ監督『殺人の追憶』(03)、ハン・ジェリム監督『恋愛の目的』(映画祭/05)、キム・テギュン監督『クロッシング』(08)、イ・ギュマン監督『カエル少年失踪殺人事件』(11)等で知られる名バイプレーヤー。ホン・サンス監督作品には 『よく知りもしないくせに』(09)、『教授とわたし、そして映画』(10)、加瀬亮の恋人役をつとめた『自由が丘で』(14)、『正しい日 間違えた日』、『草の葉』、『逃げた女』、『イントロダクション』、『あなたの顔の前に』、本作『小説家の映画』に出演している。
パク・ミソヒョヌ
Park Miso
1999年8月22日、韓国、大田市生まれ。2019年、建国大学映画芸術学部にてホン・サンス監督の講義を受講したことがきっかけで、『イントロダクション』で長編映画デビューを果たす。本作『小説家の映画』に続き、次作『WALK UP』ではクォン・ヘヒョ演じる主人公の映画監督の娘役を演じている。最新作『IN OUR DAY』(23)でも出演が発表されている。
クォン・ヘヒョヒョジン/映画監督
Kwon Haehyo
1965年11月6日、韓国、ソウル生まれ。妻は女優のチョ・ユニ。漢陽大学校演劇映画科で演技を学び、1990年に舞台俳優として活動をスタート。1992年に映画デビューして以降、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍し続けている。多数のテレビドラマに出演し、『冬のソナタ』(02)のキム次長役、『私の名前はキム・サンスン』(05)の料理長役でも知られる。主な映画出演作に、オ・ギファン監督『ラスト・プレゼント』(01)、イ・ヨヌ監督『僕らの青春白書』(14)、オム・テファ監督『隠された時間』(16)、ヨン・サンホ監督『新感染半島ファイナル・ステージ』(20)など。ホン・サンス監督作品では、イザベル・ ユペールと共演した『3人のアンヌ』(12)、『あなた自身とあなたのこと』(16)、『夜の浜辺でひとり』、『それから』、『川沿いのホテル』、『逃げた女』、『あなたの顔の前に』があり、『それから』の演技で2017年釜山映画評論家協会賞主演男優賞を受賞し、『川沿いのホテル』でアジアン・フィルム・アワードの助演男優賞にノミネートされた。本作に続き、主演作となる次作『WALK UP』でも映画監督を演じている。
チョ・ユニヤンジュ/ヒョジンの妻
Cho Yunhee
漢陽大学演劇映画科にて演劇を学ぶ。夫はホン・サンス映画常連俳優であるクォン・ヘヒョ。結婚後は子育てに専念するため長らく俳優活動を休止していたが、2017年にホン・サンス監督作品『それから』にクォン・ヘヒョと夫婦役で出演。1993年のイ・ミョンセ監督『初恋』以来、実に25年振りの映画出演となった。ホン・サンス監督作品には、『イントロダクション』、『あなたの顔の前に』、本作『小説家の映画』、次作『WALK UP』に出演している。
キ・ジュボン詩人
Ki Joobong
1955年9月3日生まれ。徐羅伐芸術大学演劇映画学科で学ぶ。主な出演作は、パク・チャヌク監督『JSA』(01)、『復讐者に憐れみを』(02)、イ・ユンギ監督『アドリブ・ナイト』(06)、ソン・ヨンホ監督『鬼はさまよう』(15)、キム・テヨン監督『女教師 シークレットレッスン』(17)、ユン・ジョンビン監督『工作 黒金星と呼ばれた男』(18)など。ホン・サンス監督作品では、『自由が丘で』、『正しい日 間違えた日』、『川沿いのホテル』、『イントロダクション』、本作『小説家の映画』に出演。『川沿いのホテル』では第71回ロカルノ国際映画祭、ヒホン国際映画祭、釜山映画評論家協会賞などで主演男優賞を受賞した。テレビドラマシリーズへの出演も多数。最新作『IN OUR DAY』(23)でも出演が発表されている。
COMMENT
外に出よう。会っただれかと、
できるだけ率直に言葉を交わして、流れに身をゆだねよう。
今スランプのただなかにいる小説家の私は、
この映画を見て、すなおにそう思いました。
角田光代
作家
ただ人と人が会話をしてるだけでこんなにも面白いのは、
スマホの保護フィルムに潜むあの気泡みたいな
「気まずさ」がちゃんと映っているからだろう。
終電間際、駅の改札でケンカをしているカップルから目が離せないあの感じ。
尾崎世界観
ミュージシャン
ホン・サンスの映画を観ていると、
あれこれ盛り込んで自分が作ろうとしているものが、
何なのかわからなくなってくる。
何事も起こらない「ホン・サンス」の方が、より人生の真髄をつき、
スリリングではないかと。
「創り続ける」ということの、嘘や怖さを、
静かに詰められる感覚だ。
西川美和
映画監督
小説家は透き通るような女優の笑顔を映画に切り取る。
映し出されているのは小説家が苦い人生を生きながらも
ずっと大切にしておいたもの。
それはホン・サンスそのものなのだろう。
またあの笑顔に会いたい!
筒井真理子
俳優
小説家の頭の中には、映画館もある。
そこにかかる映画は、この映画みたいに色がなくても色彩豊かだ。
現実が物足りないから、映画を観たいんじゃない。
映画を観れば現実も豊かになるから、観たいし、作りたい。
岩井志麻子
小説家
何を見させられているねんいう気持ちと、
何て凄いものを見ているんやという感情がまったく同居していました。
独創的な会話劇とユニークな表情たちで
しっかりと彩りのある、素晴らしい映画でした。
ヒコロヒー
お笑い芸人
自分の陣地から離れてみること、
会話を重ねることの可能性を示す映画。
出会いと会話とが、過去を超えた世界を淡々と拓いていくのだ。
酒井順子
エッセイスト
イ・ヘヨンの理知的な佇まいとある種の無邪気さが、風を通している。
心の浮き立ちに正直に、手話を教わってみたり、
あなたで映画を撮りたいと言ってみたり。
静やかに人生を変えた一日を描く、
中年女性の寓話のような一篇。
山内マリコ
小説家
思わず観てるこちらが狼狽えてしまうほど、生々しい愛に溢れた微笑みも、
ラストに見せた感情を詰め込んだような形容し難い表情も。
その全てがたまらなく、キム・ミニの魅力に撃ち抜かれた。
宇垣美里
フリーアナウンサー・女優
「その先まで行ってキミは易々と間違いを犯すのか?」
ホン・サンスの映画は、観るたびにそう言ってくれる
私にとって、そんな貴重な映画です
岩松了
劇作家・演出家・俳優
どのような営みも、新自由主義的に解釈しがちな現代社会と、
わたしたちへの痛烈な批判かつ挑戦。
対抗策として描かれるのは正直さ、純粋さ、
そしてシスターフッド的友愛だ。
既存の価値基準では測れないこの芸術を、
すぐにはわからないものとして長く愛したい。
長島有里枝
アーチスト、作家
もともとシンプルであったはずのホン・サンスの映画が
ますます研ぎ澄まされていく。
当たり前のように享受する「映画」たちが
いかに多くの作為で武装しているかを如実に突きつけてくる。
私たちの生きる世界と同じ地平に静かに佇む映画。
それ以上でもそれ以下でもない美しさ。
深田晃司
映画監督
あらゆるめんどうな人々の
なんとも言えぬ絶妙な会話を
ひたすらに追い続けた先に待つキム・ミニの表情
結局監督の掌の上で転がされる92分間
枝優花
映画監督・写真家
ワンシーンワンカットの長回し。
まるでホームビデオを見ているかのような私的な時間。
俳優たちの他愛もない会話。
そこに存在する自然な音と光と空気。
そのどれもが愛おしい。

何気ない台詞やシーン節々に監督の心が垣間見れる瞬間を感じる、
そんな作り手の気持ちが生々しく乗った作品に出会うのは
とても稀ではないだろうか。
中田クルミ
俳優
これまでにないほどパーソナルで、
芸術の自由に捧げられた酔狂な叙情歌。
Indie Wire
表現そのものへの、ささやかな賛歌 
The Film Stage
本作は、小さな瞬間と偶然の出会いに関するチェーホフ流の研究であり、
つまりそれは曖昧で、説明もなく、
自発的で、整然とした動機や結果もない、
まさに人間の真の生き方そのものに関する研究である。
The New York Times
<敬称略・順不同>
TIEUP
来場者プレゼント
JINRO
ご来場のお客様に先着で『小説家の映画』アメリカ版ビジュアルポストカードをプレゼント!
来場者プレゼント
初日6/30(金)
JINRO
初日6/30(金)の上映にご来場のお客様の中から抽選で、「JINROマッコリ 375ml」(数量限定)をプレゼント!甘みと酸味が絶妙な味わい。韓国伝統の乳酸菌のお酒、飲みきりタイプの375mlボトル。
※対象は20歳以上。未成年者の方は対象外とさせていただきます。
実施劇場:ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺、シネマ・ジャック&ベティ、伏見ミリオン座、シネ・リーブル梅田
来場者プレゼント
2週目:7/7(金)~
O’Food
公開2週目7/7(金)~の上映にご来場のお客様に先着で、「O’Food カップトッポギ」(数量限定)をプレゼント!もちもち食感のトッポギ餅と、特製旨辛ソースのセット。お湯またはレンジ調理で、簡単に本格的な旨辛トッポギがお楽しみいただけます。
実施劇場:ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺
SNSプレゼントキャンペーン
『小説家の映画』公開記念
タイアップブックフェア
チェッコリ
韓国語の小説や詩、エッセイ、絵本、コミック、料理本、人文書など約3500冊に加え、日本語翻訳本や韓国語学習書、韓国関連本500冊を取り揃え販売する韓国書籍専門店、チェッコリでは、映画の公開を記念して、ブックフェアの実施が決定!
「小説と映画、そして韓国映画を知る・楽しむ」をテーマに、韓国の小説と映画の世界を堪能いただけるような書籍をご用意いただきました。
こちらのブックフェアにて、映画半券またはチケット画面提示で、対象書籍(ただし、韓国語原書ならびにクオン刊行書籍に限る)をお会計から10%OFFでお買い求めいただけます!
時期:2023年6月27日(火)~7月22日(土)
『小説家の映画』公開記念
タイアップ
チェッコリ
韓国料理スランジェ 渋谷ヒカリエ店では、映画半券またはチケット画面提示で、終日、お会計から10%OFF!
時期:2023年6月30日~都内劇場公開中